【9月22日 AFP】中国衛生省当局は22日、有害物質メラミンの混入が確認された粉ミルクを飲んで健康被害を訴え、病院で治療を受けた幼児が国内で計5万2857人に達したと発表した。

　中国製の乳製品から相次いでメラミンが検出されている問題では、台湾衛生当局が同日、中国からの乳製品の輸入を無期限で全面停止している。ただし、すでに当局の衛生検査を通過して台湾市場に流通している製品については、回収などの措置はとらないという。

　一方、香港では、各店で中国製乳製品の撤去が進んでいる。香港スーパー大手「恵康（Wellcome）」は、メラミンの混入が確認されたとの報道を受け、食品大手ネスレ（Nestle）の全乳製品、「ダッチレディー（Dutch Lady）」ブランドのペットボトル入り牛乳、「ミスター・ブラウン・コーヒー（Mr Brown）」の缶入りコーヒーを、全店舗から撤去したと発表した。

　またシンガポールでは21日、中国製菓子「ホワイト・ラビット・クリーミー・キャンディー（大白兎乳糖）」からもメラミンが検出された。同国で、中国の輸入食品からメラミンが検出されたのは、3製品目となった。

　これに先立ちシンガポール当局は19日、中国製乳製品のサンプルテストでメラミンが検出されたため、中国からの牛乳および乳製品の輸入を全面停止している。(c)AFP