【6月12日 AFP】バングラデシュ最大のダッカ医科大学病院(Dhaka Medical College Hospital)で10日、40歳の男性の腹部から、長さ81センチ、幅63センチ、重さが42キロもある腫瘍(しゅよう)が摘出された。同病院の医師が11日、明らかにした。

 同病院の外科医、オマル・アリ(Omar Ali)医師はAFPに対し、この腫瘍はサッカーボールより大きく、摘出されたものとしては同国最大になるだろうと語った。

 男性はリキシャ(人力車)引きで、2年間にわたって腹部が腫れてきていることに気づいてはいたが、水でもたまっているのだろうと考えていたという。だがついに、男性は病院に行き、10日の手術に至った。

 アリ医師は「3時間の手術の末、42キロの腫瘍を摘出した。これほど大きな腫瘍は見たことがなく、間違いなく過去最大のものだろう」と語った。

 この腫瘍は少なくとも3-4年にわたって成長してきたものだという。手術を受けた男性の容体は安定している。

「現在、悪性の腫瘍かどうかを検査している。しかし、こんな巨大なものを体内に抱えていたとはなんとも驚いたよ。(世界最大の果物といわれる)ジャックフルーツを腹の中に入れていたようなものだからね」(アリ医師)

(c)AFP