【6月12日 AFP】米食品医薬品局(Food and Drug AdministrationFDA)は11日、米国の17州で少なくとも167人がトマトを食べてサルモネラ菌に感染したと発表した。生産業者らは業界が「崩壊寸前」の状態だと危機感を募らせている。

 FDAの発表によれば、少なくとも23人が「セントポール(Salmonella Saintpaul)」という種類のサルモネラ菌に感染し入院した。「セントポール」は珍しい種類のバクテリアで、感染による死亡の可能性もある。感染源は生のトマトだとされている。

 米国内のスーパーマーケットやレストランでは、トマトを店頭やメニューから撤去し、サンドイッチやサラダからも抜くなどの対応を余儀なくされている。(c)AFP