【4月13日 AFP】中国政府は、8日に英医学誌で報告された中国での高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)のヒトからヒトへの感染例を認めない方針を明らかにした。国営新華社(Xinhua)通信が11日に報じた。

 報告されたのは鳥インフルエンザで死亡した24歳の男性の例で、「ランセット(The Lancet)」誌によると、亡くなる前に父親に感染させたとされる。これまでの感染例は鳥からヒトが大半だが、この調査によりウイルス感染経路が広まる可能性が懸念されていた。

 これについて中国衛生省の広報は、「ヒト間で鳥インフルエンザウイルスが伝染する証拠は、これまでに国内で確認されていない」とし、感染例には明確な証拠がないとして否定した。(c)AFP