【4月12日 AFP】タイ赤十字(Red Cross of Thailand)は11日、輸血による病気の感染を予防するため献血時に記入を求めている問診票を改訂すると発表した。

 従来の問診票では同性間の性交渉の経験のみを尋ねていたが、新しい問診票にはエイズなどの感染リスクを増やす同性間、異性間のあらゆる種類の性行動に関する質問を追加する。

 同性愛者の権利向上を目指している活動家は、同性愛者だけを献血から排除するのではなく、危険性の高い性交渉をしている人や、麻薬常習者など感染リスクの高い人を全て排除する仕組みを求めていた。

 2007年には献血者500人の血液からエイズ・ウイルスが検出された。赤十字は該当の献血者に連絡したが、医師との相談のために戻ってきたのはわずか3分の1に過ぎず、うち同性愛者と異性愛者の割合は同じだった。

 仏教国のタイでは、献血は功徳を積む重要な手段で、来世で役に立つと考えられている。(c)AFP