【3月12日 AFP】米国の10代の少女のうち4人に1人が少なくとも1種類の性感染症に罹患しているという調査報告を11日、米疾病対策予防センター(Centers for Disease Control and Prevention)が発表した。

 同センターは全米の14-19歳の少女838人を対象に、初めて複数の一般的な性感染症について同時に調査を行った。

 その結果、少なくとも26%(推計320万人)以上が現在、性病に感染していることが明らかになった。しかし、検査されたのは最も一般的な性感染症4種類だけであるため、他の感染症も検査した場合、罹患(りかん)率はさらに上がる恐れもある。

 調査対象となった少女のうち半数が性行為およびそれに近い行為をしたことがあると回答したが、そのうちの40%が性感染症にかかっていた。中でもアフリカ系の少女の罹患率が高く、ある感染症の場合、白人の少女の罹患率20%に対しアフリカ系の少女では48%だった。

 検査された4種類のうち最も感染が多かったのはヒトパピローマウイルス(HPV)で、罹患率は18.3%だった。次いでクラミジアが3.9%、トリコモナス2.5%、ヘルペス1.9%の順だった。全体の15%の少女が、1種類以上の感染症に同時にかかっていた。

 また、性行為の相手が1人に限られている少女がいずれかの性感染症にかかっている割合は20%だったのに対し、相手が3人以上いる少女の感染率は50%に上った。(c)AFP