【2月25日 AFP】中国南部の広東(Guangdong)省で25日、高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)に感染したとみられる44歳の女性が死亡した。感染が正式に確認されれば、同国での鳥インフルエンザによる死者としては今年に入り3人目、2003年以降で20人目となる。

 広東省衛生局によると、死亡したのは同省に出稼ぎに来ていた女性で16日に発病し、発熱、せき、肺炎の症状が出ていた。他に鳥インフルエンザの感染が疑われる人はいないという。

 中国の衛生省はこの症例を確認しておらず、同省報道室はAFPの取材に対し情報がないと答えた。同省は鳥インフルエンザの感染確認について独自の検査を行っている。

 中国では今月20日に、南部の広西チワン族(Guangxi Zhuangzu)自治区で41歳の男性が鳥インフルエンザに感染して死亡、前月24日には中部の湖南(Hunan)省で22歳の男性が死亡していた。

 広東省に隣接する香港では、当局は、広東省から持ち込まれる家禽の検疫を強化する感染予防策を講じて対応しているが、過去行われたような家禽の持ち込み自体を禁止する措置は取られていない。(c)AFP