【2月2日 AFP】殺虫剤が混入した中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で、中国政府は2日、調査協力のため専門家チームを日本に派遣する。中国国営新華社(Xinhua)通信が伝えた。

 中国側調査チームは、中国商務省の高官や中国国家品質監督検査検疫総局(国家質検総局、General Administration of Quality Supervision, Inspection and Quarantin of P.R.CAQSIQ)の専門家などで構成されている。

 新華社通信によると、冷凍ギョーザの製造元である中国の天洋食品(Tianyang Food)は、問題の商品の製造を中止し、自主回収を行っている。

 日本で数百人が健康被害を受けたと報じられたことから、食品大手少なくとも6社が、河北(Hebei)省にある天洋食品の工場で製造されたと考えられる冷凍食品と加工食品の自主回収を命じた。

 日本の最大貿易相手国で、2番目の輸入食品供給国である中国は、冷凍ギョーザに殺虫剤が混入していたとの日本側の見解を否定している。

 しかし調査チームを派遣し、問題の工場での製造を速やかに停止させるなどの中国の対応は、重要な市場である日本への対応に万全を期そうという同国の姿勢を示しているともいえる。(c)AFP