【2月1日 AFP】妊娠の1年前から葉酸を摂取することで、早産の危険性が半減する可能性があるとの研究報告が1月31日、米テキサス(Texas)州ダラス(Dallas)で開かれたSociety for Maternal-Fetal Medicine主宰の産婦人科医の年次総会で発表された。

 葉酸はホウレンソウなどの緑色野菜、果物、豆類などに含まれるビタミンB群の1種で、細胞の再生を助ける役割を果たす。研究によると、葉酸を摂取することで、子どもに精神遅滞、失明、肺疾患などを引き起こす可能性のある早産を50-70%減らすことができるという。

 米国立衛生研究所 (National Institutes of HealthNIH)は1999年から2002年の期間、3万8000人の女性を対象に調査を実施した。

 研究の主著者、米テキサス大学(University of Texas)のRadek Bukowski氏は「少なくとも1年間葉酸を摂取することで、超早期(妊娠20-28週)の早産を70%、早期(同28-32週)の早産を最大50%減らすことができる」と報告した。

 公衆衛生当局は現在、出産適齢期のすべての女性に毎日400マイクログラムの葉酸を摂取することを推奨している。妊娠中の健康に取り組む非営利団体March For DimesのAlan Fleischman氏は、今回の研究が当局の推奨を後押しするものとなると述べている。(c)AFP