【1月29日 AFP】バングラデシュ当局は28日、鳥インフルエンザが同国国土の半分にまで拡大している状況を「憂慮すべき事態」とし、さらなる拡大を防ぐ新たな取り組みとし、農家などに対する戸別調査を行うと発表した。

 バングラデシュ暫定政府の報道官は「鳥インフルエンザの拡大を防ぐために、戸別調査とともに、15万か所以上の養鶏農家を常時監視する予定だ」と語るとともに、「政府はパニックには陥っているわけではなく、国民の安全を確保するために取り組みを強化した」と強調した。

 バングラデシュでは前年2月に初めて鳥インフルエンザが確認されたが、前週末には新たに3県で発生が報告されるなど、現在では、64県のうち29県で発生が確認されている。また、被害は野鳥にも及んでいるという。

 専門家は今月初め、農家が鳥インフルエンザに関する報告していない事例が多数あるとして、当初の政府発表よりも深刻な事態になるとの見解を示していた。(c)AFP