【1月12日 AFP】カナダ運輸庁(Canadian Transportation Agency)は10日、同国の航空会社に対し、重度の肥満者や付添人を必要とする障害や疾病を持つ乗客が複数の座席を使用する場合でも、1席分の料金しか徴収してはならないとする制度の導入を決定した。

 航空会社は、1年以内にこの制度を導入しなければいけないという。ただし、乗客がこの制度の対象になるかどうかの判断は、航空会社に委ねられるとされている。

 新たに導入されたこの制度は、カナダで2002年、肥満体の女性1人と重度の障害者2人が、航空機内で自分用や付添人用などの追加座席を追加料金なしで提供することを求めた訴訟が棄却されたことに端を発している。(c)AFP