医療従事者の新しい隠語、続々登場 「ディスコビスケット」に「404モーメント」?
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【12月26日 AFP】(一部修正)医療従事者がいわゆる隠語で会話をするのは昔からよく知られている。21日の英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(British Medical Journal)によれば、電子メディアや都会ならではのスラングにより、そうした隠語はますます増加する傾向にあるようだ。
記事を著したのは英グラスゴー王立病院(Glasgow Royal Infirmary)で緩和医療部のコンサルタントを務めるポール・キーリー(Paul Keeley)氏。同氏によれば、以下のような新語が国内の医療従事者の間で使われているという。
●ディスコビスケット(Disco biscuits):クラブで常用されるドラッグのこと。「3号室の患者はディスコビスケットの大量摂取が原因らしい」のように用いる。
●ハッセルホフ(Hasselhoff):珍妙な状況で負傷し、集中治療室に搬送された患者のこと。人気テレビドラマ『ベイウォッチ(Baywatch)』の主演男優デヴィッド・ハッセルホフ(David Hasselhoff)が、ひげそり中にシャンデリアに頭をぶつけて負傷したことにちなむ。この事故でハッセルホフは、割れたガラスで腱を4本、右腕の動脈を1本切った。
●アグノスティケーション(Agnostication、不可知論):「プログノスティケーション(Prognostication、寿命予測)」の代わりに用いられる。「余命はどのくらいなんです、先生?」という問いに、不可能とわかっていながら答えようとする姿勢を指す。
●ブレームストーミング(Blamestorming):本来切除するべきではない脚や腎臓を切除するなど、何らかの重大な医療過誤が発生したときに、責任の所在を突き止めること。
●404モーメント(404 Moment):医師の回診中にカルテが見つからないときのこと。インターネットで該当するWebページが存在しないときに表示される「404エラー」にちなむ。
●テスティキュレーション(Testiculation):病院のコンサルタントが「あまり詳しくない問題について弁舌を振るう」ときによくやる身ぶりのこと。手のひらを上向きにして指を広げ、テスティクルズ(睾丸)を握るように動かす。
●UBI:Unexplained Beer Injury(酔っぱらって人事不省に陥っている間のけが)
●PAFO:Pissed And Fell Over(泥酔患者)
●コードブラウン:患者の便失禁
●CTD:Circling The Drain(死期が近い)
●GPO:Good for Parts Only(助かる見込みなし)
●ルール・オブ・ファイブ:「5の法則」。この法則によれば、人体の開口部のうち5つ以上に管がつながれている患者は助かる見込みがない。
●Oサイン:極めて病状の重い患者。口を「O(オー)」のかたちに開けたままで寝ていることから。
●Qサイン:死期が迫っている患者。口の端から舌が出ていることから。
中には、「パンプキン・ポジティブ(Pumpkin positive)」のように詩的な響きを持った隠語もある。これは、患者の大きく開けた口の中をペンライトで照らしたら、脳みそが小さいために空っぽの頭蓋がハロウィーンのカボチャのように光るのではないか、という発想から、「知的レベルの低い患者」を指すときに使われる。(c)AFP
(c)AFP
記事を著したのは英グラスゴー王立病院(Glasgow Royal Infirmary)で緩和医療部のコンサルタントを務めるポール・キーリー(Paul Keeley)氏。同氏によれば、以下のような新語が国内の医療従事者の間で使われているという。
●ディスコビスケット(Disco biscuits):クラブで常用されるドラッグのこと。「3号室の患者はディスコビスケットの大量摂取が原因らしい」のように用いる。
●ハッセルホフ(Hasselhoff):珍妙な状況で負傷し、集中治療室に搬送された患者のこと。人気テレビドラマ『ベイウォッチ(Baywatch)』の主演男優デヴィッド・ハッセルホフ(David Hasselhoff)が、ひげそり中にシャンデリアに頭をぶつけて負傷したことにちなむ。この事故でハッセルホフは、割れたガラスで腱を4本、右腕の動脈を1本切った。
●アグノスティケーション(Agnostication、不可知論):「プログノスティケーション(Prognostication、寿命予測)」の代わりに用いられる。「余命はどのくらいなんです、先生?」という問いに、不可能とわかっていながら答えようとする姿勢を指す。
●ブレームストーミング(Blamestorming):本来切除するべきではない脚や腎臓を切除するなど、何らかの重大な医療過誤が発生したときに、責任の所在を突き止めること。
●404モーメント(404 Moment):医師の回診中にカルテが見つからないときのこと。インターネットで該当するWebページが存在しないときに表示される「404エラー」にちなむ。
●テスティキュレーション(Testiculation):病院のコンサルタントが「あまり詳しくない問題について弁舌を振るう」ときによくやる身ぶりのこと。手のひらを上向きにして指を広げ、テスティクルズ(睾丸)を握るように動かす。
●UBI:Unexplained Beer Injury(酔っぱらって人事不省に陥っている間のけが)
●PAFO:Pissed And Fell Over(泥酔患者)
●コードブラウン:患者の便失禁
●CTD:Circling The Drain(死期が近い)
●GPO:Good for Parts Only(助かる見込みなし)
●ルール・オブ・ファイブ:「5の法則」。この法則によれば、人体の開口部のうち5つ以上に管がつながれている患者は助かる見込みがない。
●Oサイン:極めて病状の重い患者。口を「O(オー)」のかたちに開けたままで寝ていることから。
●Qサイン:死期が迫っている患者。口の端から舌が出ていることから。
中には、「パンプキン・ポジティブ(Pumpkin positive)」のように詩的な響きを持った隠語もある。これは、患者の大きく開けた口の中をペンライトで照らしたら、脳みそが小さいために空っぽの頭蓋がハロウィーンのカボチャのように光るのではないか、という発想から、「知的レベルの低い患者」を指すときに使われる。(c)AFP
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