【11月17日 AFP】アンゴラで発生した詳細不明の病気が、世界保健機関(World Health OrganizationWHO)の専門家らを困惑させている。WHO関係筋が16日、伝えた。

 この病気でこれまでに5人が死亡、200人以上が入院しており、すべての患者に目まい、眠気、歩行困難、言語障害の症状がみられるという。

 WHOは、ヒトからヒトへの感染が確認されていないことから、現時点でウイルス性疾患の可能性はないとしている。

 匿名のWHO関係筋はAFPに対し、「現在さまざまな仮説を立てているところだ。研究する時間を与えてほしい」と語った。

 この正体不明の病気の最初の症例は前月初めに報告された。今月に入ってから新たな死亡例は確認されていないものの、感染者数は1日に約20人の割合で増え続けている。

 スイスと米国の専門家ら5人は、病気が発生が確認された首都ルアンダ(Luanda)郊外に2週間滞在し、患者の血液サンプルを集めた。(c)AFP