【11月10日 AFP】米医薬大手メルク(Merck)は9日、鎮痛剤「バイオックス(Vioxx)」の副作用に関する訴訟で、和解金48億5000万ドル(約5365億円)を支払うことで原告側の大半と和解の合意に至ったと発表した。

 一方で同社は同和解について、責任を認めるものではないとの見解も同時に示している。

 9日付の米大手経済紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)によると、メルクはこれまで、2万7000件以上の訴訟すべてに対し法廷で争う構えを見せていたという。

 2004年に心臓発作のリスクを高めるとの副作用が確認されたため、メルクは同鎮痛剤を市場から回収している。(c)AFP