【11月7日 AFP】(11月9日写真追加)8本の手足を持って生まれた2歳の少女の四肢分離手術を行ったインドの医師団は7日、24時間以上に及ぶ手術が無事成功したと発表した。

 4本の腕を持つヒンズー教の女神にちなんでラクシュミ(Lakshmi)ちゃんと名付けられたこの少女は、母胎内で発育を停止した双子の姉妹と結合して生まれた。結合双生児の中でも5万件に1件というまれなケースで、未発達だった部分から臓器なども受け継いでいるため手術は危険が伴うが、このままでは10代まで生きられないだろうと診断されていた。

 この種のものとしてインド初の手術は、バンガロール(Bangalore)のSparsh病院で行われ、小児科や整形外科の専門医で構成する36人の医師団が執刀。余分な手足を切除して腎臓のうちの1つを残し、骨盤を再生した。

 手術を終えたラクシュミちゃんは病院の集中治療室で、人工呼吸器を付けて呼吸しているという。

 医師団を率いる整形外科医のSharan Patil医師は、国中が手術の成功を祈ってくれたことに感謝すると述べ、「(成功に)安堵している」としながらも、「術後48-72時間は特別な注意を払う必要がある」と語った。

 医師団によれば、ラクシュミちゃんは容体が安定するまで入院する。(c)AFP/Anil Penna