高脂肪・高カロリーの食事は体内時計を狂わせる、ノースウエスタン大研究チーム
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【11月7日 AFP】高脂肪の食事は心臓に悪いだけでなく、代謝機能の多くを阻害する連鎖反応を引き起こし、体内時計を狂わせる恐れがあるとの研究結果が6日、医学誌「Cell Metabolism(細胞代謝)」上に発表された。
研究を行ったのは、米イリノイ(Illinois)州シカゴ(Chicago)にあるノースウエスタン大学(Northwestern University)の内分泌学者ジョー・バス(Joe Bass)氏率いる研究チーム。研究チームはマウスを使って実験し、睡眠・起床のサイクルや空腹を感じるタイミングを制御する24時間周期の体内時計の機能が、一定の代謝プロセスのリズムと密接に関連していることを導き出した。
飽和脂肪の多い高カロリーの西洋式食生活は24時間周期の体内時計を阻害し、一定の代謝プロセスのタイミングを狂わせる悪循環を作り出し、肥満や糖尿病の危険性を高める可能性がある。「タイミングと代謝は同時に進化した、ほとんど結合したシステムだ。両者の微妙なバランスを乱せば、悪影響が生じる」とバス氏は指摘する。
研究では、マウスを2グループに分け、6週間にわたり、1グループには通常の食事、もう1グループには高脂肪、高カロリーの西洋式の食事を与えた。すると2週間後、脂肪分がカロリーの45パーセントを占める西洋式の食事を与えられたグループのマウスには、普段なら休息か睡眠をとる時間帯に食事を始める現象が見られた。この現象は、通常の食事を与えられたグループでは見られなかった。
バス氏によると、「食事の時に食べる量が増えただけではない。食習慣が変わり、休息の時間帯に過剰な量の食事をとるようになった」という。この行動変化に加え、24時間周期のリズムを制御する遺伝子によって生産される伝達分子が、脳、肝臓、脂肪組織内で減少したという。
「カロリーの過剰摂取による悪影響の1つに、われわれすべてが持つ非常に繊細で重要なタイミングの仕組みを乱すことが挙げられる」とバス氏は指摘する。24時間周期の体内時計は、植物、動物、ヒトに共通した機能だという。(c)AFP
研究を行ったのは、米イリノイ(Illinois)州シカゴ(Chicago)にあるノースウエスタン大学(Northwestern University)の内分泌学者ジョー・バス(Joe Bass)氏率いる研究チーム。研究チームはマウスを使って実験し、睡眠・起床のサイクルや空腹を感じるタイミングを制御する24時間周期の体内時計の機能が、一定の代謝プロセスのリズムと密接に関連していることを導き出した。
飽和脂肪の多い高カロリーの西洋式食生活は24時間周期の体内時計を阻害し、一定の代謝プロセスのタイミングを狂わせる悪循環を作り出し、肥満や糖尿病の危険性を高める可能性がある。「タイミングと代謝は同時に進化した、ほとんど結合したシステムだ。両者の微妙なバランスを乱せば、悪影響が生じる」とバス氏は指摘する。
研究では、マウスを2グループに分け、6週間にわたり、1グループには通常の食事、もう1グループには高脂肪、高カロリーの西洋式の食事を与えた。すると2週間後、脂肪分がカロリーの45パーセントを占める西洋式の食事を与えられたグループのマウスには、普段なら休息か睡眠をとる時間帯に食事を始める現象が見られた。この現象は、通常の食事を与えられたグループでは見られなかった。
バス氏によると、「食事の時に食べる量が増えただけではない。食習慣が変わり、休息の時間帯に過剰な量の食事をとるようになった」という。この行動変化に加え、24時間周期のリズムを制御する遺伝子によって生産される伝達分子が、脳、肝臓、脂肪組織内で減少したという。
「カロリーの過剰摂取による悪影響の1つに、われわれすべてが持つ非常に繊細で重要なタイミングの仕組みを乱すことが挙げられる」とバス氏は指摘する。24時間周期の体内時計は、植物、動物、ヒトに共通した機能だという。(c)AFP