【10月21日 AFP】インドネシアのスマトラ(Sumatra)島で、鳥インフルエンザに感染したとみられる10歳の女児が死亡した。医療関係者が21日、明らかにした。

 リアウ(Riau)州にある病院の医師は「女児は19日に入院し、12時間もたたない午後11時ごろに死亡した」と語った。女児から採取されたサンプルは首都ジャカルタ(Jakarta)に送られ、死因特定のための検査が行われる。同州の検査では、女児が鳥インフルエンザに感染していたとの結果が出ている。

 現在、インドネシアでの鳥インフルエンザによる犠牲者は、世界最多の88人。ヒトへの感染はおおむね感染した家きん類への接触によるもので、H5N1型はインドネシア全土で風土病化している。

 一方、科学者らは、H5N1型がヒトの間でより感染しやすい形に変異し、世界中にまん延する恐れがあるのではないかとの懸念を強めている。

 世界4位の人口を誇るインドネシアでは、2005年7月に最初の感染者が報告されて以来、死亡事例も含め、109例の鳥インフルエンザ感染が報告されている。(c)AFP