【10月13日 AFP】ドイツの世界飢餓援助機構(Deutsche WelthungerhilfeDWHH)は12日、世界中で8億5000万人以上が飢えに苦しんでいるという調査結果を発表した。特にサハラ以南のアフリカやアジア南部では、災害の影響が著しいという。

 DWHHが発表した「世界の飢餓指標(Global Hunger Index)」では、115の開発途上国における5歳未満の子どもの死亡率や栄養失調の子どもの人数、また総人口に対する飢えに苦しむ子どもの数などが調査された。

 調査結果によると、リビア・アルゼンチン・リトアニアにおいて、弱い立場の国民に対する食料支援が最もしっかりしていることが確認された。一方で、支援状況が115か国中最悪と位置づけられたのはエリトリア・コンゴ共和国・ブルンジの3か国。

 報告書は10月16日の「世界食糧デー(World Food Day)」に向けて、DWHHとワシントンD.C.(Washington D.C.)の国際食糧政策研究所(International Food Policy Research Institute)によってまとめられた。

 DWHHによると、2006年には約4分の3の国で若干の改善が見られたといい、国連(United NationsUN)の「ミレニアム開発目標(Millennium Development GoalsMDGs)」が掲げる2015年までに飢えに苦しむ人口を半分にするという目標に届く可能性はまだあるとしている。(c)AFP