【9月12日 AFP】女性の乳房のスポーツ時の「揺れ」は予想以上に激しいが、現在のブラジャーは乳房をしっかり固定していない。英国ポーツマス大学(Portsmouth University)の女性研究者が10日、こうした研究結果を発表した。

 同大のJoanna Scurr講師(スポーツ科学)は、さまざまな胸囲の女性70人を対象に、運動中の乳房の揺れ幅を調査した。結果は最大「21センチ」で、過去の複数の調査における16センチを大きく上回った。

 スポーツ用のブラジャーは胸の揺れを抑えるように設計されているが、調査対象者の乳房は上下左右に揺れ、全速力で走ってもゆっくりジョギングしても揺れ幅は同じだった。

 Scurr氏は現在、胸をしっかり固定して、運動中に多くの女性が感じる痛みを緩和するためのブラジャーを下着メーカーと共同で開発している。

 Scurr氏は「胸の大きさや、運動中に起きる胸の痛みは、女性のスポーツにおける大きな阻害要因となる」と語り、さらに、胸が小さい女性でも、同様に胸の痛みによってスポーツを妨げられることがあると指摘している。

 同氏は、胸を正しく固定すれば、鎮痛剤の使用量が減り、女性は活動的かつ健康的な生活を送ることができると語った。(c)AFP