【9月8日 AFP】米疾病対策センター(US Centers for Disease ControlCDC)は7日、米国内におけるイヌの狂犬病を根絶したと発表した。数十年にわたる予防接種やペットの登録制度が奏功したと考えられる。

 CDC狂犬病室長のチャールス・リュプレヒト(Charles Rupprecht)氏は、「米国内におけるイヌの狂犬病の根絶は、過去50年の公衆衛生の向上における成功の中でも特に素晴らしい。だが、世界中での根絶にはまだ道のりは長い」と、「World Rabies Day、(世界狂犬病の日)」を記念する演説で述べた。

 世界では、狂犬病が原因で死亡する人の数は毎年5万5000人以上といわれており、これは10分につき1人に相当する。

 リュプレヒト氏は、「イヌからイヌへと感染する狂犬病が根絶されたからといって、米国民がペットの予防接種をやめていいというわけではない」と、予防接種の重要性を主張する。(c)AFP