【8月4日 AFP】英国で3日、感染性の高い家畜伝染病、口蹄(こうてい)疫(foot and mouth disease)が発生したことを受けて、英政府と欧州委員会(European Commission)は4日、欧州連合(European Union)域内への英国産家畜と食肉の輸出を禁止する方針だと発表した。

 禁止対象となるのは、豚、牛、羊など感染の恐れのある動物とその死がい、食肉や牛乳などの関連製品。この非常措置は英国内の状況を確認した上で6日から実施される見込み。

 これに先立ち欧州委員会は、英国は法律で定められた感染拡大防止策を実行し、家畜の移動や関連製品の出荷を制限するなどの対応を取っていると発表している。

 感染が確認されたのはサリー(Surrey)州ギルフォード(Guildford)とハンプシャー(Hampshire)州Aldershotの3つの農場の60頭だが、英政府によると現在のところ正確な被害状況は把握できていない。また、感染した家畜は人道的な処置を受けるという。(c)AFP