【6月23日 AFP】飼育中の七面鳥から高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)型の鳥インフルエンザが検出されたばかりの中部ティソバ(Tisova)の養鶏場で6000羽の七面鳥が殺処分されたことが22日、関係当局の発表で明らかになった。
  
 獣医当局の報道官は「感染が確認された養鶏場の七面鳥はすべて殺処分された。引き続き周辺の鳥約1000羽の処分を行っているところだが、本日(22日)中には終了する」と語った。関係当局は同養鶏場周辺に防疫線を張り、22日現在、軍と救急隊の協力を受けて消毒作業を行っている。

 国内では過去に、野生のハクチョウの鳥インフルエンザウイルスへの感染が確認されているが、家禽(かきん)からH5N1型が検出されたのは初めて。

 国内関係当局は鶏肉や鶏肉製品の輸出には影響がないと見ているが、ロシア政府は21日、数日中に「鳥」「鶏肉」「卵」「養鶏業関連設備」などのチェコからの輸入禁止措置を導入すると発表した。

 これに対してティソバ訪問中のペトル・ガンダロビッチ(Petr Gandalovic)農相は22日、「輸出停止は不可能」とし、欧州連合(EU)を仲介にしてロシア政府と交渉を行う意向を示した。(c)AFP