【6月21日 AFP】海外での中国製品に対する安全性への懸念が高まるなか、中国政府は20日、同国の食品安全性基準を見直すことを明らかにした。

 国家質量監督検験検疫総局(General Administration of Quality Supervision、Inspection and Quarantine of the People’s Republic of ChinaAQSID)のLiu Pingjun局長は、2006年末時点で義務基準634項目を含めた1965項目の同国の安全基準の中には12年前に制定されたものもあることを明らかにし、「食品安全性基準の構築には、農産物および加工品に対する基準を至急見直すことを最優先する」とした。

 同局長はすべての基準を4年半以内に国際基準に適合させると述べたが、詳細については明らかにしていない。

 この見直しは、歯磨き粉や茶葉、ペットフードなど中国からの輸出品全般に対する国際的な批判を受けてのもの。米国では4月に257件の中国輸入品の受け入れを拒否したと報じられたが、これは同国でも最多件数だという。同国は過去数か月にわたって中国製のやせ薬や化粧品などを衛生上の問題があるとして輸入を差し止めている。これに対し中国は米国の健康補助薬や食品、ピスタチオナッツを安全性基準に達していないとして拒否している。(c)AFP