【6月14日 AFP】よく笑う母親の母乳は「皮膚性アレルギーの子どもに好影響を与える」という実験結果が、16日発行の英科学雑誌New Scientistに発表された。

 大阪・守口敬任会病院の木俣肇氏は、アトピー性皮膚炎の子どもを母乳で育てている母親に対し、「チャップリン映画」または「天気予報」を見せて、一定時間置きに母乳を採取した。

 視聴していた番組によって2種類の母乳を子どもに与え、ダニおよびゴムに対するアレルギー反応を調べたところ、チャップリン映画を見て笑った時の母乳では「アレルギー反応が著しく低下した」という。

 これは、気持ちを和らげる効果があるホルモンの一種であるメラトニンに関係しているとみられる。アトピー患者におけるメラトニン濃度は低いが、笑った母親の母乳には高濃度のメラトニンが含まれていた。

 この研究結果の全文は、専門誌Journal of Psychomatic Researchに掲載される。(c)AFP