【6月2日 AFP】米弁護士のアンドリュー・スピーカー(31)氏は1日、結核に感染した状態で海外旅行に出たことが各国で騒ぎになったことを受け、テレビ局ABCのインタビューに応じて謝罪した。同氏が感染している結核は薬に対して耐性を持つ。

 スピーカー氏は、コロラド州(Colorado)デンバー(Denver)の病院、National Jewish Research Centerの隔離部屋で治療を受けており、「わたしのせいで苦しんでいる方たちへ、深くおわびします」と語った。

 同氏は、米国の医療機関から結核感染の疑いがあるとして渡航自粛を求められたが、これを無視して新婚旅行へと出発し、欧州の各地を訪問している。

 一方で結婚式を挙げるための欧州訪問を前に、旅行について相談した医師からは「なんら差し支えない」との診断を受けたとスピーカー氏は語る。

 保健当局が2人の足取りをイタリアでつかみ、スピーカー氏に渡航自粛を求めたが、再びこれを無視して民間機でカナダのモントリオール(Montreal)へと飛び、自動車で米国に帰国している。

 同氏が感染したのは、広範囲薬剤耐性(XDR)の結核で、帰国後はすぐに病院で隔離され、治療が施されている。(c)AFP