ナポレオン遺言補足書、11月にパリで競売に
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【9月20日 AFP】 フランス皇帝ナポレオン(Napoleon)が晩年、英国に遺言書の原本を破棄されることを恐れて作成した手書きの遺言補足書2枚が、11月にパリ(Paris)でオークションにかけられることになった。
この補足書は、11月6日にパリ市内のオークションハウス、ドゥルオー(Drouot)で競売にかけられる。販売を手掛けるオークション会社「Artemisia Auctions」は、落札価格は12万ユーロ(約1600万円)程度になるのではないかと期待している。
遺言補足書は、ナポレオンが英領セントヘレナ(Saint Helena)島に流刑となった際、同行したモントロン伯爵(Count of Montholon)が代筆したもの。2枚のうち1枚には、1821年4月16日の日付で、「遺灰は、私が心から愛するフランス国民に囲まれたセーヌ(Seine)川岸に安置してほしい」と書かれている。ナポレオンはその年の5月5日に死亡した。
もう1枚には、ナポレオンがセントヘレナ島で所有していた家具、宝石類、銀製品、武器、本などが、近親者と母親との間で分け合うようリストアップされている。
ナポレオンが最後に書いた遺言書は、パリのフランス国立公文書館(Archives Nationales)に展示されているが、ナポレオンは英国が原本を破棄する場合に備えて数通の複製を作成していた。
遺言補足書はモントロン家が所有していたが、今回オークションにかけられることが決まった。
有名なフランスの指導者・ナポレオンの遺品を保存する団体「Cercle France Napoleon」の代表はAFPに対し、モントロン伯爵は、「ナポレオンと同じ紙、インク、羽ペンを使用した」と指摘。英国が遺言書の原本を「数十年の間」フランスに返還しなかったことを考えると、英国を信用しなかったナポレオンの選択は正しかったと述べた。(c)AFP
この補足書は、11月6日にパリ市内のオークションハウス、ドゥルオー(Drouot)で競売にかけられる。販売を手掛けるオークション会社「Artemisia Auctions」は、落札価格は12万ユーロ(約1600万円)程度になるのではないかと期待している。
遺言補足書は、ナポレオンが英領セントヘレナ(Saint Helena)島に流刑となった際、同行したモントロン伯爵(Count of Montholon)が代筆したもの。2枚のうち1枚には、1821年4月16日の日付で、「遺灰は、私が心から愛するフランス国民に囲まれたセーヌ(Seine)川岸に安置してほしい」と書かれている。ナポレオンはその年の5月5日に死亡した。
もう1枚には、ナポレオンがセントヘレナ島で所有していた家具、宝石類、銀製品、武器、本などが、近親者と母親との間で分け合うようリストアップされている。
ナポレオンが最後に書いた遺言書は、パリのフランス国立公文書館(Archives Nationales)に展示されているが、ナポレオンは英国が原本を破棄する場合に備えて数通の複製を作成していた。
遺言補足書はモントロン家が所有していたが、今回オークションにかけられることが決まった。
有名なフランスの指導者・ナポレオンの遺品を保存する団体「Cercle France Napoleon」の代表はAFPに対し、モントロン伯爵は、「ナポレオンと同じ紙、インク、羽ペンを使用した」と指摘。英国が遺言書の原本を「数十年の間」フランスに返還しなかったことを考えると、英国を信用しなかったナポレオンの選択は正しかったと述べた。(c)AFP