【7月12日 AFP】スペイン北部パンプロナ(Pamplona)で開催中の「サン・フェルミン祭(San Fermin Festival)」で12日、6日目を迎えた「牛追い」で、今年初めて雄牛の角に突かれた負傷者が出た。けがをしたのは20歳の米国人男性と、31歳と42歳のスペイン人男性2人の計3人で、直ちに病院に搬送された。また、転ぶなどして他に3人が負傷した。

 9日間のサン・フェルミン祭の期間中、毎朝行われる牛追いは、体重500キロほどの6頭の雄牛と6頭の去勢された牛とともに、数百人が石畳の街の通りを闘牛場までの848.6メートルにわたって走る人気のイベントだ。しかし12日の牛追いでは、1頭の雄牛が他の牛たちから離れ、参加者たちを追い回し始めた。1人の若者が牛の角に30秒間も小突き回され、突き上げられた拍子にズボンが脱げてしまう被害に遭ったが、そばにいた2人の参加者がとっさにこの若者の足をつかんで安全なところに避難させた。(c)AFP