クリスティーズの現代アート・オークション、史上最高の落札総額
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【5月16日 AFP】米ニューヨーク(New York)の競売大手クリスティーズ(Christie's)が開催した現代アート作品のオークションで15日、落札総額でアートオークションの史上最高額を記録した。クリスティーズが同日、発表した。
クリスティーズによると1000万ドル(約10億2600万円)以上の落札価格が付いた作品が9点、また23点が500万ドル(約5億1300万円)以上で落札されている。落札価格の合計は4億9502万1500ドル(約508億円)で、これはクリスティーズだけでなく、これまで行われた全てのアートオークションでの最高額だという。
クリスティーズで戦後の現代アートを担当するブレット・ゴービー(Brett Gorvy)氏は、記録的な落札価格が示すものは、大口の著名収集家といわゆる「新規」の入札者たちが世界クラスの美術市場で競い合う新たな時代に突入したことだと話す。
この日の競売では、カンバスに絵の具を垂らす手法で知られるジャクソン・ポロック(Jackson Pollock)とグラフィティ・アーティストのジャンミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)の作品に注目が集まり、それぞれ5840万ドル(約60億円)と4880万ドル(約50億1000万円)で落札されている。
入札前の時点では、銀色、黒、白、赤、緑の絵の具を垂らして制作されたポロックの『Number 19, 1948』は、2500万ドル(約25億6000万円)から3500万ドル(約35億9000万円)で落札されるとみられていた。(c)AFP/Sebastian Smith