【4月26日 Relaxtokyo】個性的な店が多いパリ・マレ地区の入り口にある百貨店「BHV(べー・アッシュ・べー)」が、ファッションに力を入れはじめた。リニューアル第一弾として1Fのビューティーコーナーに2月末、「ザ・ネイル・キッチン(THE NAIL KITCHEN)」を出店。新しいネイルサービスがパリジェンヌの間で話題になっている。

■パリジェンヌが魅了される日本のネイル文化

 日本でトータルビューティーサロンを展開し、オリジナルプロダクトをもつ「ウカ(uka)」、日本のビューティーツールブランド「コバコ(Kobako)」、フランスのエコロジカルネイルカラー「キュア バザール(Kure BAZAAR)」の3社で構成された同店は、uka代表兼トップネイリストである渡邉季穂(Kiho Watanabe)の「ネイル/ハンドケア」技術を初めて海外に輸出する試みだ。

 THE NAIL KITCHENのコンセプトは、その名の通り「キッチン」。最初にキッチンを象徴する蛇口に手を当て、ゲランド海塩が含まれるハンドソープで洗い清めることからスタートする。爪を噛む癖や、ネイルサロンに行かずに自宅で簡単にマニュキュアをする傾向が強いパリジェンヌにとって、入念な爪の甘皮処理、ネイルファイルやオイルバッフィングで丁寧なケアをするサービスは新鮮そのもの。

■日本流の細やかなサービス

 たっぷりと保湿成分の含まれたネイルオイルやブラックペッパーのエッセンシャルオイルを使ったハンド&ボディローションでマッサージすることで、カラーを塗る前の爪と手本来の「素材」の良さが最も重要であることを教えてくれる。

 uka代表の渡邉さんは「ネイルキッチンでおいしい食事をする秘訣は、まずはお客様のもつ『素材』です。豊かな土や、水や、空気で育まれた食材は、それだけでも充分においしいのですが、その素材を、切れ味鋭く、使い勝手のよい器具で調理することで、食事はより一層おいしくなります。最後にキレイな器に彩り豊かに盛りつけると、食卓はとても豊かで楽しいものに変わります。」と語る。

 「キッチン」という考え方を、ukaのオーガニックなネイルオイルやハンドケアプロダクト、KOBAKOのネイルファイルやバッファー、そしてKure BAZAARのネイルカラーという3つのステップで実践する。「シンプルに品よく、できるだけ天然の材料を使用して、お客様がもつ『手』という素材の美しさを引き出したい」という細やかなサービスがパリジェンヌの心を掴んだ。ナチュラルを好むパリジェンヌに「ケア」を重視したネイルという新分野を伝搬する第一歩がスタートした。(c)Relaxnews/AFPBB News