【2月19日 AFP】英国の情報部員ジェームズ・ボンド(James Bond)を主人公としたスパイ小説「007」シリーズの新作が9月26日に刊行される。執筆は英作家ウィリアム・ボイド(William Boyd)氏。版元の英出版社ジョナサン・ケープ(Jonathan Cape)が18日、明らかにした。

 新作の設定は1969年で、45歳のボンドを描く。タイトルは未定だが、「1969年、熟練の秘密情報員。一つの任務。殺しのライセンス。ジェームズ・ボンドがよみがえる」とうたっている。

 ボンドの生みの親で14作を執筆したイアン・フレミング(Ian Fleming)氏は1964年に死去しているが、その後も複数の作家が続編を執筆。シリーズ売上は1億部を上回る。シリーズ近作は、英作家セバスチャン・フォークス(Sebastian Faulks)氏の『007 猿の手を持つ悪魔(Devil May Care)』(2008年)と米作家ジェフリー・ディーヴァー(Jeffery Deaver)氏の『007 白紙委任状(Carte Blanche)』(2011年)。

 今年は1953年に故フレミング氏によるシリーズ第1作『カジノ・ロワイヤル(Casino Royale)』が発表されてから60周年に当たる。(c)AFP