ホロコースト現場にヒトラー像、アート展示に批判 ポーランド
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【1月8日 AFP】イタリア人アーティスト、マウリツィオ・カテラン(Maurizio Cattelan)氏のインスタレーション作品の一部として、ポーランドのワルシャワ(Warsaw)にある第2次世界大戦中のナチス(Nazi)によるユダヤ人虐殺(ホロコースト)の現場に、ナチスの独裁者アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)の像が展示されていることに対し、ユダヤ教ラビ(宗教指導者)の同国最高指導者が4日、強い反発の声を上げた。
「ヒトラーの姿を見せる場合には、ヒトラーが生み出したものにより苦しんだ、ホロコーストの生存者やユダヤ人以外の生存者、そして生き延びることのできなかった者たちに対して慎重になる、例外的に特別な責任がある」と、ラビのMichael Schudrich氏はAFPに語った。
「ワルシャワゲットーの一部だったここプルジュナ通り(Prozna Street)にそれを配置することは慎重さに欠けており、それゆえに問題だ」
この像は昨年11月半ばにワルシャワゲットーがあった地区の中庭に設置された。子どもの体を持ったアドルフ・ヒトラーのろう製の像で、灰色のスーツを着て祈りを捧げるためにひざまずいている。像は背中側しか見ることができず、歩行者の大半は像に気づかずに通り過ぎるという。
カテラン氏は、ワルシャワの現代美術センターに「Him(彼)」と題されたインスタレーション作品を制作するために招かれていた。
米国を拠点とするユダヤ人権利擁護団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター(Simon Wiesenthal Center)」のエルサレム支部も、「ワルシャワゲットーの中心地に像を設置することは芸術の悪趣味な誤用であり、ナチの被害者を冒とくするものだ」と強く非難している。(c)AFP
「ヒトラーの姿を見せる場合には、ヒトラーが生み出したものにより苦しんだ、ホロコーストの生存者やユダヤ人以外の生存者、そして生き延びることのできなかった者たちに対して慎重になる、例外的に特別な責任がある」と、ラビのMichael Schudrich氏はAFPに語った。
「ワルシャワゲットーの一部だったここプルジュナ通り(Prozna Street)にそれを配置することは慎重さに欠けており、それゆえに問題だ」
この像は昨年11月半ばにワルシャワゲットーがあった地区の中庭に設置された。子どもの体を持ったアドルフ・ヒトラーのろう製の像で、灰色のスーツを着て祈りを捧げるためにひざまずいている。像は背中側しか見ることができず、歩行者の大半は像に気づかずに通り過ぎるという。
カテラン氏は、ワルシャワの現代美術センターに「Him(彼)」と題されたインスタレーション作品を制作するために招かれていた。
米国を拠点とするユダヤ人権利擁護団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター(Simon Wiesenthal Center)」のエルサレム支部も、「ワルシャワゲットーの中心地に像を設置することは芸術の悪趣味な誤用であり、ナチの被害者を冒とくするものだ」と強く非難している。(c)AFP