【12月24日 AFP】ルーマニアの首都ブカレスト(Bucharest)で23日、クマの着ぐるみをまとった子どもたちが「クマの踊り」を披露した。この着ぐるみ、北部バカウ(Bacau)で狩猟された本物のクマの毛皮で作られている。

「クマの踊り」は、キリスト誕生以前からこの地方に伝来する太古の伝統舞踊で、死者の一時的な帰還を祝うもの。人々が多種多様な面をかぶりウマやヤギ、クマなど動物の動きをまねて踊る。中でもクマは、家屋や農場から悪魔を追い払い、よい1年を祝福すると信じられていた。現在でも、24日のクリスマスイブから1月6日の公現祭までの間を中心に、ルーマニアやバルカン半島諸国で広く行われているという。(c)AFP