無名美術館からルーベンス作品、「模写ではなく本物」 ロシア
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【11月19日 AFP】17世紀のフランドルの画家ルーベンス(Peter Paul Rubens)のオリジナルとみられる油彩画が、ロシア・ウラル(Urals)地方の街の小さな美術館にあることを同国の美術専門家チームが確認したと16日、この美術館の館長が発表した。
この作品は『悔悛のマグダラのマリアと姉マルタ』と呼ばれている油彩画で長年、模写だと思われていた。しかし修復を行った結果、「間違いなく」ルーベンスのオリジナルであることが明らかになったと、同美術館のワレリー・カルポフ(Valery Karpov)館長がAFPの取材に語った。
美術館があるのは、スベルドロフスク(Sverdlovsk)州の州都エカテリンブルク(Yekaterinburg)から約200キロ離れた小さな街イルビット(Irbit)にあるイルビット州立美術館(Irbit State Fine Arts Museum)。ルーベンスのオリジナルとされる絵画は15日、同美術館で公開された。
修復チームを率いるのは、サンクトペテルブルク(St Petersburg)・エルミタージュ博物館(State Hermitage Museum)所属のビクトル・コロボフ(Viktor Korobov)氏。同氏による調査の後、カルポフ館長は「ルーベンスの直弟子も加わって制作された本物に間違いない」と胸を張った。
同館長によると、この絵画はルーベンスの大きな工房で、イエス・キリストの使徒である「マグダラのマリア」の顔と腕はルーベンス自身が描き、その姉マルタはルーベンスの弟子たちが描いたと考えられるという。
絵画は1975年に、イルビットの美術館の当時まだ若き館長だったカルポフ氏が、エルミタージュ美術館に依頼して寄贈されたものだった。当時は品質の高い模写作品を展示する予定だったが、寄贈された作品の状態が悪く、収蔵室に保管されたままとなっていたという。2011年に国の助成金を得て修復作業が行われた。(c)AFP
この作品は『悔悛のマグダラのマリアと姉マルタ』と呼ばれている油彩画で長年、模写だと思われていた。しかし修復を行った結果、「間違いなく」ルーベンスのオリジナルであることが明らかになったと、同美術館のワレリー・カルポフ(Valery Karpov)館長がAFPの取材に語った。
美術館があるのは、スベルドロフスク(Sverdlovsk)州の州都エカテリンブルク(Yekaterinburg)から約200キロ離れた小さな街イルビット(Irbit)にあるイルビット州立美術館(Irbit State Fine Arts Museum)。ルーベンスのオリジナルとされる絵画は15日、同美術館で公開された。
修復チームを率いるのは、サンクトペテルブルク(St Petersburg)・エルミタージュ博物館(State Hermitage Museum)所属のビクトル・コロボフ(Viktor Korobov)氏。同氏による調査の後、カルポフ館長は「ルーベンスの直弟子も加わって制作された本物に間違いない」と胸を張った。
同館長によると、この絵画はルーベンスの大きな工房で、イエス・キリストの使徒である「マグダラのマリア」の顔と腕はルーベンス自身が描き、その姉マルタはルーベンスの弟子たちが描いたと考えられるという。
絵画は1975年に、イルビットの美術館の当時まだ若き館長だったカルポフ氏が、エルミタージュ美術館に依頼して寄贈されたものだった。当時は品質の高い模写作品を展示する予定だったが、寄贈された作品の状態が悪く、収蔵室に保管されたままとなっていたという。2011年に国の助成金を得て修復作業が行われた。(c)AFP