【11月1日 AFP】世界各国でベストセラーとなった官能小説「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ(Fifty Shades of Grey)」の日本語版が、11月1日に発売された。

 英作家E・L・ジェームズ(E. L. James)による同小説は、女子大生と若き大富豪とのSM的な性関係を描いたもので、米国や英国のベストセラーランキング上位を独占した。

 日本語版を出版する早川書房(Hayakawa Publishing)の依光孝之(Takayuki Yorimitsu)氏によると、書店からの予約状況は上々だという。海外でのパターンから考えると、日本でも特に30~40代の主婦層を中心に人気が出るのではないかと同社はみている。

 原著のページ数は約500だが、日本語版は上下巻で計800ページほどになった。翻訳は「ケイ・スカーペッタ(Kay Scarpetta)」シリーズのパトリシア・コーンウェル(Patricia Cornwell)や「ボーン・コレクター(The Bone Collector)」のジェフリー・ディーバー(Jeffery Deaver)などの著作を手がけてきた池田真紀子(Makiko Ikeda)氏。依光氏によると、とても読みやすい翻訳で、カジュアルな読者層や、普段小説を読まない人にも受け入れられる本に仕上がったという。

 早川書房は来年中に「フィフティ・シェイズ」シリーズの2、3作目も出版する準備を進めている。(c)AFP