【7月12日 AFP】5月に米ニューヨーク(New York)の競売でノルウェーの画家エドバルト・ムンク(Edvard Munch)の代表作「叫び(The Scream)」の1点を美術品史上最高額の1億1990万ドル(約96億円)で落札した人物は、富豪として知られる米投資家のレオン・ブラック(Leon Black)氏(60)だったことが明らかになった。11日の米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street JournalWSJ)が報じた。

 競売大手サザビーズ(Sotheby's)のオークションでは白熱した入札合戦の末、わずか12分で史上最高額に達し競り落とされたが、落札者は匿名にされていた。WSJは、ブラック氏が落札したとの情報を同氏に「近い複数の人物」から入手したと伝えている。ブラック氏は美術品収集家としても著名。

 ブラック氏の広報担当者はAFPの取材に対し、報道を否定も肯定もせず、ただ「WSJの報道にはコメントしない」とのみ答えた。

 ニューヨーク生まれのブラック氏は投資ファンド「アポロ・グローバル・マネジメント(Apollo Global Management)」の創業者でシニアパートナー。米経済誌フォーブス(Forbes)は同氏の資産を約34億ドル(約2700億円)と推計している。(c)AFP