【4月27日 AFP】「ビッグ・アップル(Big Apple)」の愛称で知られる米ニューヨーク(New York)市は23日、160年の市史を記録した87万点に上る写真をインターネット上で初公開した。

 ニューヨーク市営アーカイブ(New York City Municipal Archives)のウェブサイトにはすぐにアクセスが集中し、翌24日からは公開が一時中止されている。

 公開されたのは、1980年代に市の全建物を撮影したカラー写真集などコレクション25点。1906年~1934年に橋や工場を建築する市担当部署の公式カメラマンを務めたユージーン・デ・サリグナック(Eugene de Salignac)氏が撮影した1万5000点以上の写真も含まれ、ブルックリン橋(Brooklyn Bridge)に張られた鉄線の上で休憩する塗装工を写した同氏の有名な写真も閲覧できる。

 また、大恐慌時代の白黒写真約1300点、セントラルパーク(Central Park)を描いたスケッチ画集、警察が撮影した犯罪現場の写真数百点、さまざまな時代の市井の暮らしを写した写真数千点に加え、地図や音声資料なども公開された。

 最も古い写真は1858年に撮影されたものだ。

 閲覧者は画像をソーシャルネットワークサービス(SNS)で共有したり、印刷注文をサイト上で直接行うことができる。印刷写真は海外への配送も可能だという。(c)AFP

【参考】「ニューヨーク市営アーカイブ」(英語)