世界報道写真コンテスト、大賞は「アラブの春」 AFP震災写真も受賞
このニュースをシェア
【2月13日 AFP】世界報道写真財団(World Press Photo)は10日、第55回「世界報道写真コンテスト」の受賞者を発表した。イエメンの反体制デモで負傷した親戚の男性を抱く女性を撮影したスペイン人のフリー報道写真家サムエル・アランダ(Samuel Aranda)氏の写真が大賞に選ばれた。
世界報道写真財団はオランダ・アムステルダム(Amsterdam)で発表した声明の中で、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)に掲載されたアランダ氏の受賞作品は「アラブの春」を代表する写真になったとしている。
元AFPカメラマンで現在Corbis Imagesと契約しているアランダ氏には、4月21日にアムステルダムで行われる式典で、賞金1万ユーロ(約103万円)とキヤノン(Canon)製のカメラが授与される。
■震災写真などAFPからは3人が受賞
AFPからは、東日本大震災の被災地の人々をとらえた千葉康由(Yasuyoshi Chiba)氏の写真が「ニュースの中の人々(People in the News)」部門(組み写真)の1位に選ばれた。受賞した作品には、大津波に見舞われた宮城県東松島市でがれきの中から見つけた娘の卒業証書を手にする女性を撮影した写真などが含まれている。
AFPからはこの他、マスード・ホサイニ(Massoud Hossaini)氏が「スポットニュース」部門(単写真)で2位、ペドロ・パルド(Pedro Pardo)氏が「現代社会の問題(Contemporary Issues)」部門(組み写真)で3位に選ばれた。
ホサイニ氏の受賞作品は、前年12月6日にアフガニスタンのカブール(Kabul)での宗教行事を狙って起きた爆発直後の様子を捉えたもの。犠牲者の遺体のなかで立ち尽くして泣き叫ぶアフガニスタン人の少女が写っている。この写真は、米ミズーリ(Missouri)州コロンビア(Columbia)で9日夜に発表された「国際年間写真賞(POYI)」の「スポットニュース」部門賞を受賞している。
パルド氏は、メキシコの麻薬抗争が生み出す凄惨(せいさん)な暴力の実態を捉えたことが評価された。(c)AFP
【参考】世界報道写真財団のサイト(英語)
【関連記事】「気づけば死体の真ん中に」、自爆現場に居たAFP写真記者 インタビュー
世界報道写真財団はオランダ・アムステルダム(Amsterdam)で発表した声明の中で、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)に掲載されたアランダ氏の受賞作品は「アラブの春」を代表する写真になったとしている。
元AFPカメラマンで現在Corbis Imagesと契約しているアランダ氏には、4月21日にアムステルダムで行われる式典で、賞金1万ユーロ(約103万円)とキヤノン(Canon)製のカメラが授与される。
■震災写真などAFPからは3人が受賞
AFPからは、東日本大震災の被災地の人々をとらえた千葉康由(Yasuyoshi Chiba)氏の写真が「ニュースの中の人々(People in the News)」部門(組み写真)の1位に選ばれた。受賞した作品には、大津波に見舞われた宮城県東松島市でがれきの中から見つけた娘の卒業証書を手にする女性を撮影した写真などが含まれている。
AFPからはこの他、マスード・ホサイニ(Massoud Hossaini)氏が「スポットニュース」部門(単写真)で2位、ペドロ・パルド(Pedro Pardo)氏が「現代社会の問題(Contemporary Issues)」部門(組み写真)で3位に選ばれた。
ホサイニ氏の受賞作品は、前年12月6日にアフガニスタンのカブール(Kabul)での宗教行事を狙って起きた爆発直後の様子を捉えたもの。犠牲者の遺体のなかで立ち尽くして泣き叫ぶアフガニスタン人の少女が写っている。この写真は、米ミズーリ(Missouri)州コロンビア(Columbia)で9日夜に発表された「国際年間写真賞(POYI)」の「スポットニュース」部門賞を受賞している。
パルド氏は、メキシコの麻薬抗争が生み出す凄惨(せいさん)な暴力の実態を捉えたことが評価された。(c)AFP
【参考】世界報道写真財団のサイト(英語)
【関連記事】「気づけば死体の真ん中に」、自爆現場に居たAFP写真記者 インタビュー