【1月28日 AFP】英国ロイヤル・バレエ団(The Royal Ballet)のプリンシパル(トップダンサー)であるセルゲイ・ポルーニン(Sergei Polunin)が、新公演の直前に突然退団を発表した。

 同バレエ団の芸術監督であるモニカ・メイソン(Monica Mason)氏は24日午後、ポルーニンの退団に「大変な衝撃を受けました。これまで、素晴らしい才能を持つセルゲイのパフォーマンスを舞台や稽古場で見るのが楽しみでした。今後の活躍を祈ります」との声明を発表した。

 ポルーニンはウクライナ出身で、2007年にロイヤルバレエスクールから同バレエ団に入団。2009~10年のシーズン末には、男性団員としては最年少の19歳でプリンシパルに抜擢された。

 ポルーニンはロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)で2月1日に上演されるバレエ「真夏の夜の夢」の主役をつとめる予定だった。同バレエ団広報によると、25日現在、代役を調整中だという。

 24日付けのツイッター(Twitter)にポルーニンは「あと1日だ!そしたら次のステップに移る」と投稿し、退団の意志に迷いがないことがうかがえる。

 英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)によると、ポルーニンは過去に「バレエ以外の人生」への興味を示し、タトゥーショップの開店をほのめかしていたという。(c)AFP