王家の谷で女性歌手の墓発見、エジプト
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【1月16日 AFP】エジプト・ルクソール(Luxor)近郊カルナック(Karnak)の「王家の谷(Valley of the Kings)」で、約3000年前の女性歌手の墓が発見された。モハメド・イブラヒム(Mohammed Ibrahim)文化財担当国務相が15日発表した。
墓の中から見つかった木製の飾り額によれば、墓は古代エジプト第22王朝時代、太陽神アモン・ラー(Amon Ra)に歌をささげる歌手だったネフメト・バステト(Nehmes Bastet)のもので、スイス・バーゼル大学(Basel University)の考古学チームが偶然発見した。彼女は太陽神をまつる高位神官の娘だったという。
今回の発見は第22王朝時代、王家の谷に一般の個人や神官らも埋葬されていたことを示しており、非常に重要だという。これまで王家の谷で発見された墓は王家にゆかりの人物のものだけだった。(c)AFP