【1月11日 MODE PRESS】フランスを代表する現代芸術家ジャン=ミシェル・オトニエル(Jean-Michel Othoniel)の日本初となる個展「マイ ウェイ」が、3月11日まで東京・品川の原美術館(Hara Museum)で開催されている。

 パリを拠点に活動するオトニエルは、80年代に硫黄や蜜蝋といった可変性のある素材を使った造形作品でアート界にデビュー。90年以降は、ヴェネツィアのムラーノ島で作られるガラスを用いた立体作品を精力的に手がけてきた。

 同展は、11年3月にパリのポンピドゥー センターで開催され、3か月の会期中に20万人という記録的人数を動員した回顧展を原美術館の空間にあわせて再構成したもの。初期作品からメタリックな鏡面ガラスを使った最新の大型作品まで、代表作約60点を展示し、オトニエルの25年にわたる歩みを振り返る。また、館内のザ・ホールでは、仏子ども服ブランド「ボンポワン(Bonpoint)」主催のキッズ向けワークショップ『ふしぎな現実』を開催。ピクトグラムとカメラを使い、世界中に各地に点在するオトニエルの主要な12作品を3Dで再現する。

 開催にあわせて来日したオトニエルは「約20年前にグループ展のために初めて原美術館を訪れた際『いつかこの場所で個展を開催したい』と強く心に思った。その願いを実現でき、嬉しく思う。私が作品に使用するガラス素材は、素晴らしい輝きを持つが、同時に壊れやすいものでもある。きらめきと儚さは、まるで人生のようだ。昨年の震災をうけ、展示を危ぶむ声もあったが、構成を変更する気は全く無かった」と語った。キッズ向けワークショップについては「私自身も子どもの頃に美術館を訪れ、作品に触れる中でアーティストを志すようになった。その感動を、子どもたちにも感じてほしい」とコメントした。

【イベント詳細】
ジャン=ミシェル オトニエル:マイ ウェイ
開催期間:2012 年1月7日(土) ~ 3月11日(日)  ※休館日:月曜
会場:原美術館/東京都品川区北品川4-7-25
開館時間:11:00 ~17:00(水曜は20:00まで/入館は閉館時刻の30分前まで)
入館料:一般 1000円、大高生 700円、小中生 500円
※写真内の各作品の著作権は、ジャン=ミシェル・オトニエル氏に帰属。パリ ADAGPの管理下にあります。
(c)MODE PRESS

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原美術館公式サイト<外部サイト>
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