【6月28日 AFP】フランスの考古学チームがエジプトのナイル川デルタ地帯のサンエルハガル(San al-Hagar)で、3000年前の色づけされた石灰岩のブロック120個を発掘したとエジプト文化財担当当局が27日、発表した。

 石のブロックはエジプト神話の女神ムト(Mut)にささげる神聖な池の建造に用いられたものとみられる。 

 ブロックのほとんどは、古代エジプト第22王朝のオソルコン2世(Osorkon II)の時代のものと考えられているが、オソルコン3世や4世の名が刻まれたものもあるという。120の石片のうち、碑文が刻まれたものは78個。

 女神ムートは、神々の母と考えられており、はげたかをかたどった頭飾りをつけて描かれる。(c)AFP