【12月4日 AFP】「パンダのふん」を材料に作られた古代ギリシャ彫刻「ミロのビーナス(Venus de Milo)」のレプリカが、中国で30万元(約370万円)で買い取られた。手に入れたのは元駐中国大使のスイス人コレクターだという。中国人気ポータルサイト「新浪網(sina.com)」が伝えた。  新浪網によると、この作品は、ジャイアントパンダの故郷、中国・四川(Sichuan)省の子どもたちが制作した。著名な彫刻家のZhu Cheng氏も制作に協力したという。  この作品を展示していた河南(Henan)省鄭州(Zhengzhou)市の河南美術館(Henan Art Museum)関係者は、AFPの取材に対し、1990年代にスイスの駐中国大使だったスイス人に販売したと語った。展示は大人気だったという。  新浪網は、この作品について、ミロのビーナスのレプリカだから人気だったのではなく、材料に注目が集まったと説明。「中にはこの黄色の作品に近づき、においをかぐ来場者もいた。良いにおいがすると語る人もいた」と報じた。(c)AFP