【11月11日 AFP】ニューヨーク（New York）で9日、競売大手サザビーズ（Sotheby's）が開催した現代アートのオークションで、ポップアートの奇才、アンディ・ウォーホル（Andy Warhol）の作品「Large Coca Cola（大きなコカコーラ）」が予想を大きく上回る3530万ドル（約28億8000万円）で落札された。

　コカコーラの瓶を描いた白黒の絵画が、当初予想では2000万ドル（約16億3400万円）から2500万ドル（約20億4300万円）で落札されるとみられていた。

　また、当初、2000万ドル（約16億4000万円）から3000万ドル（約24億5000万円）の値がつくとみられていた米国の抽象画家マーク・ロスコ（Mark Rothko）の1955年制作の作品は2240万ドル（約18億3000万円）で競り落とされた。購入者はアジア人だという。

　各芸術家の史上最高落札価格こそ出なかったものの、出展作品の9割に買い手がついた。

　この日のサザビーズ・オークションでの総落札額も、当初予想を上回る2億2240万ドル（約182億円）で、「予想以上に高い売上に、非常に満足している。また驚くべき結果でもあった」と、サザビーズの現代アート担当者トビアス・マイヤー（Tobias Meyer）氏は満足気に語った。1000万ドル（約8億1700万円）以上の値がついた作品は、6点に上ったという。

　ウォーホルについて、マイヤー氏は「世界の欲望のアイコン」と評した。

　10日には、ライバルの競売大手クリスティーズ（Christie's）も現代美術オークションを開催する。

　クリスティーズとサザビーズが前週開催したオークションでは、印象派と現代美術作品が好調で、アメデオ・モディリアニ（Amedeo Modigliani）の作品に6900万ドル（約56億4000万円）、アンリ・マチス（Henri Matisse）の絵画に4900万ドル（約40億円）の値がついた。両アーチストの作品としては、どちらも史上最高額だ。(c)AFP

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