【11月9日 AFP】エジプト考古最高評議会(Egyptian Supreme Council of Antiquities)のザヒ・ハワス(Zahi Hawass)事務局長は4日、同日までにエジプト南部ルクソール(Luxor)で古代エジプト王朝のファラオ、アメンホテプ3世(Amenhotep III)と太陽神ラーが対となった座像を発掘したと発表した。

 赤花こう岩でできた対となった像2体の上部がアメンホテプ3世の葬祭殿跡の発掘現場で発見された。約3400年前のものとみられる。ハワス事務局長は、「これまでに発掘された像のなかでも、最も美しい物の1つだ」と評した。この葬祭殿跡では前月にも、アメンホテプ3世と古代エジプトで最高神とされたアメン神の像が発見されている。

 アメンホテプ3世の統治下にあった紀元前1390~1352年は、古代エジプトが最も繁栄した時期の1つと考えられている。アメンホテプ3世は2月に行われたDNA鑑定で、古代エジプトのツタンカーメン(Tutankhamun)王の祖父であることがほぼ確実であることが分かっている。(c)AFP

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