【7月8日 AFP】英国を代表する画家、ターナー(JMW Turner)が描いたローマ(Rome)の風景画が7日、ロンドン(London)で開催されたサザビーズ(Sotheby's)のオークションで、ターナー作品としては史上最高額の2970万ポンド(約40億円)で落札された。

 この作品は、1893年作の「近代ローマ、カンポ・ヴァチーノ(Modern Rome - Campo Vaccino)」で、ターナーが技法を極めた時期にローマを描いた最後の作品とされる。予想落札額は1800万ポンドだったが、大きく超える額で米ロサンゼルス(Los Angeles)のJ. ポール・ゲッティ美術館(J. Paul Getty Museum)が落札した。これまでのターナー作品の最高落札額は2050万ポンドだった。

 サザビーズによると「近代ローマ、カンポ・ヴァチーノ」は、170年以上の昔に描かれて以来これまで1度しか市場に出たことがない。1878年にハネムーン中の第5代ローズベリー伯が購入し所有していたが、子孫が今回、競売に出すことを決定したという。(c)AFP