【6月8日 AFP】イスラエル北部で、3500年以上前に宗教的な目的で使用されていたとみられる容器など100点以上が発掘された。イスラエル考古学庁(Israel Antiquities AuthorityIAA)が7日、発掘を率いた考古学者2人の声明を出して明らかにした。

 イスラエル北部の沿岸都市ハイファ(Haifa)近郊のTel Qashish近くで行われていた発掘作業で発見されたこれらの遺物は、岩盤に自然にできたくぼみの中にあり、当時の形をほぼそのまま残している。

 ゴブレット、鉢、香をたく際に用いた器、儀式の際に神へ飲料や酒を捧げるのに使われたとみられる女性の顔をかたどったコップなどが発見された。

 また、ギリシャ・ミケーネ(Mycenae)から渡った容器類も見つかり、同地との間に交易があったことが示された。

 2週間にわたって行われた発掘作業を行った考古学者によれば、これほど保存状態が良い遺物が見つかるのは非常に珍しいという。(c)AFP