【5月7日 AFP】古代エジプト王朝プトレマイオス朝(紀元前323~30年)時代のファラオ像がエジプトの地中海沿岸都市アレクサンドリア(Alexandria)近郊で発掘された。エジプト考古最高評議会(Egypt's Supreme Council of Antiquities)のザヒ・ハワス(Zahi Hawass)事務局長が4日、発表した。

 見つかったのは黒い花こう岩製の巨大な像で、ハワス事務局長によると、頭部がないものの、王族の像としてはもっとも保存状態がよいという。

 ファラオ像は、ドミニカ共和国のエジプト学者キャスリーン・マルチネス(Kathleen Martinez)氏らの発掘チームが、神殿タップ・オシリス・マグナ(Taposiris Magna)でプトレマイオス朝最後の統治者クレオパトラの墓を探す中で発見した。

 ハワス事務局長はこの像について、同神殿を2000年以上前に建造したプトレマイオス4世(King Ptolemy IV)のものとの見方を示した。像の正確な大きさについては言及しなかった。(c)AFP