ピカソの絵画、史上最高額の101億円で落札
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【5月5日 AFP】競売大手クリスティーズ(Christie's)が4日に米ニューヨーク(New York)で行った競売で、スペインの画家パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)の絵画「ヌード、観葉植物と胸像(Nude, Green Leaves and Bust)」が史上最高額となる約1億640万ドル(約101億円)で落札された。落札者は明らかにされていない。
1932年に描かれたこの油絵作品は前年亡くなった慈善家のフランセス・ラスカー・ブロディ(Frances Lasker Brody)氏のコレクションの目玉で、1961年以降は1度しか一般に公開されていなかった。
予想落札価格は7000万ドル(約66億円)から9000万ドル(約85億円)だったが、これを大きく上回り、2月にロンドン(London)で行われた競売で、これまでの最高額だった1億430万ドル(約99億円)で落札されたスイスの彫刻家アルベルト・ジャコメッティ(Alberto Giacometti)の作品「歩く男(Walking Man I)」を抜いて、史上最高値をつけた。
ピカソの作品では、2004年にニューヨークで落札された「パイプを持つ少年(Garcon a la Pipe)」の1億400万ドル(約98億円)が、これまでの最高額だった。
今回の競売は、印象派から現代美術まで幅広い作品がそろうニューヨークの美術品競売シーズンの先陣を切るものだ。競売は活況を呈し、美術界は金融危機の影響をおおむね脱したとの美術商らの予想を裏付けるかたちとなった。(c)AFP
1932年に描かれたこの油絵作品は前年亡くなった慈善家のフランセス・ラスカー・ブロディ(Frances Lasker Brody)氏のコレクションの目玉で、1961年以降は1度しか一般に公開されていなかった。
予想落札価格は7000万ドル(約66億円)から9000万ドル(約85億円)だったが、これを大きく上回り、2月にロンドン(London)で行われた競売で、これまでの最高額だった1億430万ドル(約99億円)で落札されたスイスの彫刻家アルベルト・ジャコメッティ(Alberto Giacometti)の作品「歩く男(Walking Man I)」を抜いて、史上最高値をつけた。
ピカソの作品では、2004年にニューヨークで落札された「パイプを持つ少年(Garcon a la Pipe)」の1億400万ドル(約98億円)が、これまでの最高額だった。
今回の競売は、印象派から現代美術まで幅広い作品がそろうニューヨークの美術品競売シーズンの先陣を切るものだ。競売は活況を呈し、美術界は金融危機の影響をおおむね脱したとの美術商らの予想を裏付けるかたちとなった。(c)AFP