【1月29日 AFP】代表作「ライ麦畑でつかまえて(The Catcher in the Rye)」で知られる米国の作家、J・D・サリンジャー(J.D. Salinger)氏が27日、米ニューハンプシャー(New Hampshire)州の自宅で亡くなった。91歳だった。ニューヨーク(New York)にある同氏の出版エージェント、ハロルド・オーバー・アソシエーツ(Harold Ober Associates)が28日明らかにした。死因は明らかにされていない。

 サリンジャー氏は1919年生まれ。20世紀の米文学界を代表する作家であるのみならず、世界的にも最も偉大な文化人の1人だった。

 反抗する若者を描いた1951年の「ライ麦畑でつかまえて」は発売後すぐに大ベストセラーとなり、サリンジャー氏に名声と富をもたらした。

 しかし、急に有名になったことを負担に感じ、1965年に米誌ニューヨーカー(New Yorker)に最後の作品を発表した後、ニューハンプシャー州の田舎町コーニッシュ(Cornish)で隠遁生活を送り、この30年間はインタビューも受けていなかった。(c)AFP/Sebastian Smith


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