SF作家レイ・ブラッドベリ氏、「人類は火星人にならなければならない」
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【12月3日 AFP】人類の宿命は火星に入植することだ――。「華氏451度(Fahrenheit 451)」や「火星年代記(The Martian Chronicles)」などの著作で知られる米国のSF作家レイ・ブラッドベリ(Ray Bradbury)氏(89)が30日、メキシコ・グアダラハラ(Guadalajara)で開催中のブックフェアで、こんな持論を展開した。
ブラッドベリ氏は、米ロサンゼルス(Lod Angeles)の自宅から映像をつないでイベントに参加し、「われわれは月を離れるべきではなかった」と語った。「とどまっていたら、今ごろはもう月面基地が誕生して、そこを基点に太陽系をさらに深く探検し、火星にも行けていただろう」
さらに「火星は私たちの宿命だ。月に戻って基地を建設し、火星に行って火星に文化を根付かせ火星人にならなければならない」と続けた。
質疑応答では、記憶にあるという1920年8月22日の自身の誕生の瞬間や母親から初めて授乳されたときの思い出話を語った。さらに、生後5日で割礼を受けたことまで鮮やかに覚えていると語った。
ブラッドベリ氏はさらに、若者に対して大学には行かず図書館に行くように勧めた。父親が貧しかったため学校に行けず、子ども時代を図書館で過ごしたというブラッドベリ氏は、図書館が学習には最適の場所だと説いた。
「華氏451度」は、カリフォルニア大学(University of California)にあったコイン式タイプライターで書き上げた。硬貨を入れ続け、9日間で9ドルを費やした頃、草稿が完成した。出版されたのは1953年だった。
ナチス政権にヒントを得て書かれた同著は、ある全体主義国家で本が焼き払われるが、反乱者たちが文字で記録を残して若い世代に伝え、本が再び出回る日が来ることを期待するというもの。
「知識と図書館を守るよう人々に訴えかける何かを書きたかった」どブラッドベリ氏は語った。
また、守りたい映画は何かと問われると、オーソン・ウェルズ(Orson Welles)が冷酷な新聞王を演じた『市民ケーン(Citizen Kane)』だと答えていた。(c)AFP
ブラッドベリ氏は、米ロサンゼルス(Lod Angeles)の自宅から映像をつないでイベントに参加し、「われわれは月を離れるべきではなかった」と語った。「とどまっていたら、今ごろはもう月面基地が誕生して、そこを基点に太陽系をさらに深く探検し、火星にも行けていただろう」
さらに「火星は私たちの宿命だ。月に戻って基地を建設し、火星に行って火星に文化を根付かせ火星人にならなければならない」と続けた。
質疑応答では、記憶にあるという1920年8月22日の自身の誕生の瞬間や母親から初めて授乳されたときの思い出話を語った。さらに、生後5日で割礼を受けたことまで鮮やかに覚えていると語った。
ブラッドベリ氏はさらに、若者に対して大学には行かず図書館に行くように勧めた。父親が貧しかったため学校に行けず、子ども時代を図書館で過ごしたというブラッドベリ氏は、図書館が学習には最適の場所だと説いた。
「華氏451度」は、カリフォルニア大学(University of California)にあったコイン式タイプライターで書き上げた。硬貨を入れ続け、9日間で9ドルを費やした頃、草稿が完成した。出版されたのは1953年だった。
ナチス政権にヒントを得て書かれた同著は、ある全体主義国家で本が焼き払われるが、反乱者たちが文字で記録を残して若い世代に伝え、本が再び出回る日が来ることを期待するというもの。
「知識と図書館を守るよう人々に訴えかける何かを書きたかった」どブラッドベリ氏は語った。
また、守りたい映画は何かと問われると、オーソン・ウェルズ(Orson Welles)が冷酷な新聞王を演じた『市民ケーン(Citizen Kane)』だと答えていた。(c)AFP